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境内案内

龍潭寺(りょうたんじ)

・宗派 禅宗 臨済宗妙心寺派
・本尊 虚空蔵大菩薩
・宗良親王 井伊家菩提寺
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
TEL 053-542-0480(代) FAX 053-542-0901

 

山門 東門(旧鐘楼堂) 庫裡 本堂 開山堂 井伊家御霊屋 萬松稲荷 龍潭寺庭園 鐘楼堂 本堂修復記念瓦 龍潭寺墓所 井伊家墓所 仁王門 松岳院跡 梛の木と子育て地蔵 井伊氏祖 共保公出生の井戸

  ※【龍潭寺山門保存修理工事】  期間:2024年1月~2025年6月末
  ※山門は通行止めとなります。(工事内容によっては通過できる場合あり)


山門(工事中) 東門(旧鐘楼堂) 庫裡
本堂 開山堂 井伊家御霊屋
萬松稲荷 龍潭寺庭園 鐘楼堂
本堂修復記念瓦 龍潭寺墓所 井伊家墓所
仁王門 松岳院跡 梛の木と子育て地蔵
井伊氏祖 共保公出生の井戸
  
           ▲クリックすると説明にとびます。


山門(総門)  明暦2年(1656) ※工事中(臨時通路あり)
山門は境内では2番目に古い建物。
山門に架かっている山号額は「萬松山」と書かれており、朝鮮通信使の雪峯(せっぽう)が彦根藩井伊氏のもとで書いたものが龍潭寺に納められた。

門は本瓦葺きの四脚門で、江戸時代前期(1656年・明暦2年)に再建された。

東門(旧鐘楼堂)
龍潭寺では一番古い約400年前の建物。
直政母が再婚した松下清景の養子となった松下一定(中野直之の次男)が寄進した建物。
建物の痛みのため下部分を切り、現在は低くなっている。

庫裡  文化12年(1815)
入口に拝観受付所がある。
禅寺特有の大破風が美しい庫裡は、文化12年(1815)に第14世住職の仲山和尚代によって建立された。
間口は9間、奥行き14間の堂々たる近世の代表的建物である。

本堂  延宝4年(1676)
龍潭寺本堂は江戸時代前期、延宝4年(1676)七世喝岩和尚代、井伊家27代(彦根4代目)直興公の寄進により再建された。

本堂に祀られているご本尊様は秘仏・虚空蔵菩薩で、知恵と福徳が授かるといわれている。吊り欄間(らんま)に仕切られた整形六室(せいけいろくしつ)の方丈造りで、禅寺の典型的な造りである。
本堂内の廊下は鴬張りとして有名。

開山堂  元禄15年(1702)

龍潭寺歴代住職のお位牌(御霊)を祀るお堂。八世徹叟和尚が建立。
当寺を臨済宗とした黙宗和尚とその師である文叔(ぶんしゅく)和尚の木像
が祀られている。

県下では珍しい2階建ての楼閣造(ろうかくづく)りで、塔上に井伊氏の家紋彦根橘、彦根井筒(井桁)を見ることができる。

井伊家御霊屋  寛保2年(1742) 
井伊家歴代当主のお位牌(御霊)を祀るお堂。
堂内には元祖共保公、22代直盛公、23代直親公、24代直政公の木像を安置する。直虎と母・祐椿尼の位牌や幕末の大老井伊直弼公の位牌もお祀りされている。

萬松稲荷  享保元年(1716)
祖山和尚代、稲荷大明神が建立される。
また、寛政8年(1796)十四世仲山和尚代には稲荷堂が再建される。
正夢(まさゆめ)稲荷と呼ばれ、祈れば夢が叶うと言われている


龍潭寺庭園  
小堀遠州作の龍潭寺庭園は、中央に守護石、左右に仁王石、手前正面に礼拝石が配され、さらに池の形が心字池となっていて典型的な寺院庭園として貴重なものとされている。
書院からの眺めは、井伊家のお殿様が御霊屋のご先祖様に対してご挨拶をされた「遥拝(ようはい)のお庭」である。
≫ 龍潭寺庭園

鐘楼堂

現在の鐘楼堂は、昭和46年(1971)に再建されたものである。
正月1日から5日までの間、「いのりの鐘」を撞くことができる。

龍潭寺本堂修復記念瓦

大正10年(1921) の本堂大改修時に入り母屋作りとなり、屋根大棟の両側に使用されていた鬼瓦。
平成24年(2012)の大改修時には元々の寄せ棟造りに改めた。

龍潭寺墓所

龍潭寺歴代住職と戦国時代の井伊家を支えた家臣団の墓。
家臣の新野氏、奥山氏、中野氏や松下氏などのお墓がある。
桶狭間で直盛と共に討死した重臣たちの墓(桶狭間戦死者の一番右が小野玄蕃墓)や井伊谷三人衆の墓もある。
≫ 龍潭寺境内墓所図

井伊家墓所

井伊家墓所は、お庭を見下ろす境内で一番高いところに位置している。
正面右=初代共保、左=直虎の父・直盛
左列奥より松岳院=祐椿尼(直虎母)、直虎、元許婚直親、直親妻、直政
≫ 井伊家墓所図

仁王門  

本堂の南、寺全体の正面に仁王門がある。迫力のある仁王像が安置されており、当山を守っている。
昭和62年(1987)清山和尚代に建立された。

本堂と仁王門の間の大きな2本の杉の木の間あたりに、昔は釈迦堂(大仏殿)が建っており、現在本堂におられる丈六の仏様はそちらに安置されていた。

松岳院跡

井伊家22代直盛公の内室、松岳院(次郎法師の母)が暮らした塔頭(寺内寺院)跡。

梛(なぎ)の木と子育て地蔵

永禄11年(1568)、井伊直虎は井伊谷城を追われた後、虎松(直政)母子とともに母のいる龍潭寺・松岳院に身を寄せた。直政の母はわが子の安泰を願って造ったお地蔵様を龍潭寺境内に祀り、その傍らに神木「梛の木」を植えた。
「なぎ」は風や波が穏やかになる例えで、昔から厄除け災難が収まるといわれている。

井伊氏祖 共保公出生の井戸

龍潭寺参道を出て歩いて約2分のところにある、直虎の先祖・井伊氏初代共保が平安時代1010年に生まれたと伝わる井戸。
井伊直弼が当地で詠んだ歌が歌碑に残る。
井伊氏は生まれた井戸にちなみ旗印を井桁、傍らの橘の花を家紋とした。

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